<菊花賞> 3冠見えた! 史上7頭目の偉業に王手をかけているメイショウサムソン(牡3、栗東・瀬戸口)が18日、栗東トレセンで最終追い切りを行い、万全の仕上がりをアピールした。騎乗した石橋守騎手(39)は、瀬戸口勉師(69)が要望した時計通り6ハロン81秒1でフィニッシュ。ジョッキーは馬を信じ、トレーナーは人を信じて決戦の日を待つ。 直線を単騎で疾走するメイショウサムソンに、最後までムチが入ることはなかった。あん上の石橋守は昨夏から、雨の日も風の日も暑い日も寒い日も、調教をつけてきた。癖や性格、調子の変動は誰よりもよく知っている。残り1ハロン、軽く促して反応を確かめた。それだけで十分満足できた。ムチで気合をつける必要はなかった。ラストは12秒2の切れ。力強い動きに好調を確信した。 Dウッド6ハロン81秒1。調教師がリクエストした81秒~82秒にピタリと合う。「良かったですよ。先週併せ馬で速い時計を出しているし、いたって順調」と石橋守。口数の少ない男だが、それだけにひと言ひと言に重みがある。真実味がにじみ出る。最終仕上げに寸分の狂いもない。 栗東に居残って行われた夏季特訓の成果が確実に出ている。プールと坂路。2つの新メニューが加えられ、容赦なく鍛えられた。プール調教はダービーから2週間後に開始。朝はコースでしっかり乗られ、午後にプールに向かった。週に3、4回、1日約170メートルを泳ぐハードトレーニングに耐え抜いた。カイ食いも落ちなかった。 春は腰に緩さがあって前脚に頼って走るから、坂路では疲労が残りやすかった。ここにきて腰の甘さが解消。坂路調教を再開した。この日も800メートルを1本上がってから追い切り。ライバルも成長している。しかし、2冠馬はそれ以上にパワーアップしている。神戸新聞杯でダービーから10キロ増えた体は、一回り大きくなった上背とたくましさを増した筋肉の分。「重い感じはなかった」と石橋守も振り返っている。追い切り後の計測値(クラ付きで530キロ)から、レースでは前走と同じ512キロ前後。理想体重で出走できる。 勝てば史上7頭目の3冠達成。「こういう馬でプレッシャーを味わえるなんて、なかなかない。騎手みょうりに尽きる。もう1度サムソンの力を信じて乗る。ここまできたら3冠を取らせてあげたい」。22年目のベテランは、小声でそう誓った。
by afternoon_news
| 2006-10-19 12:13
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