イオン日米野球2006第4戦 全日本2-7全米(7日、京セラドーム大阪) ポスティングシステムでメジャー移籍を目指す阪神の井川慶投手(27)が日米野球第4戦に先発し、6回を5安打2失点。ナ・リーグ2冠王のライアン・ハワード内野手(26)を1三振を含む3打数ノーヒットに封じ、メジャーに「IGAWA」をアピールした。井川には抑えられたハワードだが、8回に来日5本目となる決勝アーチ。全米チームの来日となった86年以降の日米野球では、02年ボンズ(ジャイアンツ)に並ぶ最多アーチとなった。 ほとばしる気迫を白球に込めた。切れ長の目を光らせた井川は、ハワードの分厚い胸板を見つめていた。3回1死一、三塁のピンチ。果敢な内角攻めでカウント2-1に追い込むと、伝家の宝刀を繰り出した。「インコースを攻めようと思っていました」ひざ元に沈む126キロのチェンジアップで空振り三振。小さく握りしめた左拳を、天井に突き上げた。 10月16日のヤクルト戦(神宮)以来となる中21日での登板。6回2失点で6四球を与えるなど、実戦感覚のズレは隠せなかったが、主砲を迎えると、アドレナリンがわき出した。初回2死一、二塁では146キロの直球で左飛。「ハワードには思い通りに投げられました」5回1死一塁でも一ゴロ併殺に抑え、同級生対決を完ぺきに制した。 「彼なりに、うまくまとめたと思います。十分、メジャーでも通用する」と野村監督。指揮官はかつての教え子を褒めたたえたが、左腕にとっては、満足のいく内容ではなかった。「アピールしたかったんですけど、自分のスタイルが出せなくて残念。メジャー球も難しかった」4回には先頭のライトに一発を浴び、日米野球通算8被弾。最後の縦じま姿となるマウンドに、悔いが残った。 試合後の会見では、NYデイリーニュース、ESPNなど、米国のマスコミが猛虎のエースを取り囲んだ。「希望は西海岸と聞いているが、ニューヨークはどうですか?」と聞かれると「僕はどこでもいいです」と返答。地元マスコミからも、多大な注目を集め始めている。 8日に日米野球が閉幕。正式な日程は決まっていないものの、9日にも阪神との第2回交渉が行われ、移籍容認の通達を球団から言い渡されることになる。「勝負できると感じる部分はありました。先は分からないですけど、どこにいってもファンに応援されるように頑張りたい」と結んだサウスポー。スタンドには「井川、ありがとう」のボードが並んでいた。
by afternoon_news
| 2006-11-08 09:22
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