レッドソックスと交渉中の西武・松坂大輔投手(26)が9日、米ロサンゼルス行きの全日空機で再渡米した。一部では交渉合意間近とされる中、代理人のスコット・ボラス氏はこの日(現地時間8日)、スポーツ報知の電話インタビューでこれを否定。双方の主張に大きな開きがあるとした上で、年俸1500万ドル(約17億4000万円)の複数年契約のラインを譲る意思がないことを強調。独占交渉権の切れる現地時間15日午前0時の期限を背にした秒読み成立も辞さない構えだ。 電話口のボラス氏は、質問を笑い飛ばす勢いで話し出した。松坂がこの日、再渡米。ボラス氏と交渉内容を最終確認するのが主な目的と発表されたことから、合意間近との見方が強まったが、スポーツ報知の電話インタビューでこれを強く否定した。 「交渉合意間近? そんなことはない。まだまだ合意には程遠い段階だよ」交渉期限まであと1週間を切った段階でも、焦りなど全く感じさせず、15日午前0時(日本時間同日午後2時)の期限ギリギリまで交渉を続けることをほのめかした。 「契約はダイスケを正当に評価したものになるべき、と主張しているだけ」そう訴えるボラス氏にとっての松坂の「正当な評価」は、年俸でいえば、1500万ドル(約17億4000万円)とされる。メジャーのトップ級先発投手の相場を1200~1300万ドルとする中、松坂にはそれに「先発NO1になる技量」と、「球団に与える経済効果」がプラスされると考えており、この条件を下げる意思はない。 現在、レ軍が提示している額は年俸750万ドル(約8億7000万円)から多くて1000万ドル(11億6000万円)とされ、少なくとも500万ドルもの開きがある。ボラス氏は「日本人選手だからといって、フェアに扱われないというわけにはいかない」と続け、現在、メジャー挑戦する日本人選手の不利な状況を打開したいという意図があることも強調。「もらえるべきものをもらえないのは、フェアじゃない」と訴え、今後、日本人選手がメジャー挑戦する流れに拍車がかかることを見越して、日本人選手全体の相場を上げるために徹底抗戦することを誓った。 9日(日本時間)にはロサンゼルスに到着する松坂と、すぐに会談し、現状を説明する。「私は交渉を成立させるために、動いているんだ。決して、決裂を望んでるんじゃない」とボラス氏。松坂もメジャー入りを望んでいることから交渉決裂-西武残留というシナリオは避けることになりそうだが、期限ギリギリまで時間を使い切って、好条件を引き出すつもりだ。 「まずは11日にみなさんに話をしようと思っているが、それは決して交渉成立の話ではない」と11日に予定されている記者会見も交渉状況の説明だと強調し、一部でささやかれる合意発表会見説を強く否定した。残り1分、あるいは秒刻みで「レッドソックス・松坂」が誕生する可能性もある。
by afternoon_news
| 2006-12-09 20:34
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