日本ボクシングコミッション(JBC)は15日、東京・後楽園ホールで、プロボクシングの現役選手、元選手らを対象とした警視庁の採用説明会が初めて実施した。現役引退後、再就職が厳しいボクサーにとって、またとない機会。元日本チャンピオンら73人が出席し、真剣に説明を聞いていた。出席者の多くは受験を希望しており、来年にも“ボクサー警官”が誕生する? リング上で対戦相手と対峙するような真剣なまなざし。第2の人生をスタートさせる上で貴重な機会。出席した73人は必死にメモを取り、積極的に質問を続けた。 ボクサーは厳しい練習、過酷な減量を乗り越えて試合に挑む忍耐力、精神力を求められてきている。 しかし、そうした力を生かせることなく毎年、引退する800人以上のボクサーは再就職に困っているのが実状。そこで、JBCが昨年、警視庁に要望し、採用説明会が実現した。また、今後は自衛官などの採用説明会も行うという。 2時間以上にわたって、採用試験に関する説明を聞いた前日本ライト級王者の久保田和樹(28)は「中学生のころから、ボクサーと警察官にあこがれていた。受験して、必ず合格します」と意気込む。 昨年9月の試合を最後に引退し、現在はスポーツジムで働いている別の元日本王者は、3月から受験機関に通い、9月の採用試験の照準を絞って、受験勉強に打ち込むという。 この日、説明を行った警視庁採用センターの内田国光所長(58)は「体力、強い精神力というものは、警察官になる1つ資質」と。、ボクサーを評価する一方で、「あとは能力、適正が必要」と話しており、ボクサーを優遇する措置は取らないという。 来年度の採用予定数は2350人で、平均倍率は6.5倍になるという。この狭い関門を突破して、「ボクサー警官」が誕生するか。
by afternoon_news
| 2007-02-16 12:31
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