プロボクシングWBA世界フライ級(50・8キロ以下)タイトルマッチ(19日、東京・後楽園ホール) 18日の計量で、王者ロレンソ・パーラ(28)=ベネズエラ=が、国内世界戦史上最も重い2・1キロの体重超過で王座をはく奪される不祥事を起こした。外国人王者の王座はく奪は6例目で、ファイトマネー35%減額の罰則を受けた。試合は世界戦として承認され、パーラが勝っても王座は空位になるが、体重差で不利な挑戦者・坂田健史(27)=協栄=陣営は激怒。初めて行われることになった任意の条件付き当日計量次第では、試合が中止になる可能性も出てきた。 都内の計量会場にどよめきが起こった。50・8キロ以下のフライ級で、パーラの体重は53・5キロ。2階級上のバンタム級リミットと同じで、耳を疑う2・7キロもの超過だった。規定の2時間の猶予が与えられたが、95分後の再計量でもわずか600グラム減の2・1キロ超過。20分を残して減量を断念した。その場で王座をはく奪されると、会見を拒否して会場を去った。 計量前の検診では、体温36・2度、脈拍47、血圧124/87のベストコンディション。坂田陣営の金平桂一郎会長(41)は「減量で苦しんだ数字じゃない。前代未聞の大ばか野郎だ」と体重超過に激怒した。 パーラには、今回の試合を最後に階級を上げるとのうわさがある。王座をはく奪されても、負けなければ転級後の階級で上位ランク入りが狙えるだけに、計量無視の“勝ち逃げ”が懸念された。17日の調印式前に警告しながら無視される結果に金平会長は「極めて悪質。上の階級に移る前に、日本でひと稼ぎしてやろうという考えなのだろう」と、計量失敗を故意のものと判断した。 パーラはファイトマネーの35%減額という罰則も科されたが、減量をリミットでクリアした坂田にとっては不利になる。公平性を保つため、両者の体力回復を考慮した53・5キロのリミットを設定し、国内の世界戦では初の条件付き当日計量の実施が話し合いで決まった。ただ任意であるため、パーラがさらに大幅超過する可能性もある。2人の体重差があまりに大きい場合、競技に危険が生じる。金平会長は「最悪の場合はプロモーター権限で試合中止にする」と覚悟を決めた。
by afternoon_news
| 2007-03-19 09:23
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