韓国紙・朝鮮日報は4日、複数の同国政府消息筋の話として、北朝鮮の寧辺(ニョンビョン)にある5000キロワット原子炉が5月初めごろから稼働を中断したと報じた。続いて聯合ニュースは、同原子炉が10~15日間ほど停止したが、最近再び稼働しているという情報当局者の証言を伝えた。 この原子炉は北朝鮮が核兵器用プルトニウムの生産に用いてきたもの。衛星による偵察で稼働状況を推定できる。 稼働中断の背景について、(1)原子炉から使用済み燃料棒を引き出し、再処理(プルトニウム抽出)を行う構えを見せて、米国をけん制している(2)今年2月の6カ国協議合意に基づく核関連施設の停止など「初期段階の措置」の履行準備を始めた――といった観測が流れている。 しかし、情報当局者は聯合ニュースに対し、プルトニウム抽出のためには2カ月半程度、原子炉の稼働を中断する必要があると証言。短期間で再稼働したことから6カ国協議合意の履行でもなく、設備上の問題による中断だろうとの見方を示した。朝鮮日報によると、プルトニウムの抽出を行う再処理施設稼働の兆候はないという。
by afternoon_news
| 2007-06-04 13:55
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