ブラジルをあと一歩まで追い詰めた日本
明らかにカナリア色の服が多かったスタジアム。しかし2-2と日本がブラジルをあと一歩のところまで追い込んだ時、ケルンのスタジアムは「ニッポン!」のコールで1つになった。スペクタクルな試合に地元のサッカーファンも満足したはずだ。ベルギーから来た記者も、 「ああ、とっても楽しめた試合だ。もうあと4、5分あれば、日本は世界を驚かす結果を出せたかもな。あ、でもジーコは加地のはゴールだと言っているけれど、あれはオフサイドな(笑)」 と試合内容を喜んでいた。戦術ガチガチのサッカーが欧州の主流。日本のサッカーはとても新鮮に映っただろう。試合後のジーコ監督も、これまで見せていたみけんのしわはすっかり消え、母国ブラジルに対し立派な試合をしたことへの満足感、それともプレッシャーからの開放感からか、晴れ晴れとした表情だった。 日本は引いて守っているけれども守備的ではなく、自陣からパスを何本もつなげながら、チャンスまで持っていってしまう。これだけ遅い攻撃で相手を崩すサッカーなんて、今や欧州では、なかなかそうお目にかかれるものではない。日本は武器である中盤のクリエイティビティーを存分に発揮していた。久しぶりに「フッチボル・アレグレ」、かつてジーコが語っていた「楽しいサッカー」という標語を思い出した。 もちろん90分間、日本が良質なサッカーをしていたわけではない。しかし、試合の流れの中で勢いを自分たちの方へ引き寄せた時、日本の中盤の構成力は大きな武器となっていた。 その流れの引き寄せ方が独特だった。今の世界のサッカーの趨勢(すうせい)は、いかに相手のミスを誘うか、相手のミスに乗じて攻撃に移るかというもの。それに対し、日本は相手の良さを消し切らず、フェアにボールを奪ってから攻撃を組み立てていた。しかも日本は自陣から何本もボールをつないでくる。どれだけ高い位置でボールを奪って一気にビッグチャンスに持ち込むか、というのが現在のサッカーのテーマになっているだけに、これだけ相手ゴールから遠い位置でボールを奪って、しかも守備的でないサッカーというのはユニークだ。 名将が称えた日本の特徴 明らかに実力はブラジルの方が上。試合を通じてのチャンスの数は、どうしてもブラジルの方が多くなってしまう。それでもブラジルより効率的にゴールを決めることができれば、日本は今日のようにタイスコアまで持ち込むこともできる。 今大会、ギリシャのレーハーゲル、そしてブラジルのパレイラという名将2人が、技術、スピード、フィジカルの点で日本のサッカーを誉めていた。日本は技術、スピード、フィジカルで世界との差を知らされることが多いが、敵方から見た場合、それは日本の特徴なのである。 分かりやすくスピードを例に挙げれば、日本人には「よーい、どん!」での爆発的なスピードはないが、俊敏さはある。イタリアの表現で言えば「やぶ蚊のようなすばしっこさ」だ。次々にスペースを作って進入してくる日本のMFに、ブラジルのDF陣もそうとう手を焼いていた。 今回、パレイラの日本に対する言葉の中で印象に残ったのは、「彼らは決してギブアップしなかった」というものだ。 試合中、ブラジルは日本との差を何度も見せつけた。宮本主将の言葉にあるように、「(2点目の)失点のされ方で(チームとして)ショックを受けてしまった。1-1に追いついて点を取りにいこうとした時だっただけに、落ち込むところがあった」が、それでもブラジルの攻撃に耐えながらもガス欠を起こさず流れを引き寄せ、2度とも追いついた。それもラッキーパンチとは違う、立派な内容のゴールだった。 さすがに本番では1つのグループにブラジル、メキシコ、ギリシャというここまでの強豪国がそろうことはないだろうが、そんな中でも現実的に日本が狙える線、1勝1分け1敗を達成したのは自信になるだろうし、敗退したのは反省でもある。 どうしても惜しまれるのがギリシャ戦で、これはジーコも試合後にブラジル戦での加地のゴールの取り消しとギリシャ戦での拙攻(せっこう)を挙げ、「『1つのゴールが大きな差となる』という亡くなった兄の言葉を思い出した」と語っていた。 サッカーの世界にはいろいろな罰が待ち受けている。ブラジルももし日本に2-3と敗れていれば、日本戦で早々にとどめを刺さなかった罰を受けることになった。結局、今回は日本が、ギリシャ戦での効率性のなさで罰を受けた形となった。 世界のクオリティーの高さが、日本の良さを引き出した アジア予選では、バーレーンと北朝鮮の志の低い――と言っては失礼かもしれないが、そんなサッカーに対し、日本のサッカーもクオリティーが低下してしまっていた。先日の北朝鮮戦、欧州のテレビでは「なんとがっかりするような低レベルの予選試合」とコメントされていたのだ。 コンフェデに参加することによって、メキシコ戦で世界モードを思い知らされ、それから日本は持ち味をどんどん発揮していった。世界のクオリティーの高さは、日本の良さを引き出すのにも好都合だった。予選を突破してワールドカップ本番までまだ1年ある。必ずしも今、日本のサッカーを完成させる必要はない。ピークはやはり本番にもって来るべきだろうが、それでも今回肌で体感したものを落とさずに、レベルアップするようにしなければいけない。 残るワールドカップ予選の試合はホームでのイラン戦。蒸し暑い時期の戦いになるが、お互いに最良の世界への調整マッチとなるよう、いい試合を期待したい。 <コメント> 早朝から,ずいぶん楽しませてもらいました。別の報告ですと,稼動テレビの70%が試合にチャンネルを合わせていたという話もあります。 兄弟殺人 15歳弟、包丁で17歳兄を刺す 福岡 23日午後3時半ごろ、福岡市南区鶴田のマンション(6階建て)の住人から「男性が刺された」と110番があった。福岡・南署員が駆けつけたところ、マンション4階に住む高等専修学校3年の男子生徒(17)が腹部などを刺されて死亡していた。署員が現場にいた中学3年生の弟(15)から事情を聴いたところ、兄の男子生徒を包丁で刺したと認めたため殺人容疑で現行犯逮捕した。 調べでは、兄弟は23日午後3時過ぎ、口論となり、弟が自宅の台所にあった文化包丁(刃渡り約13センチ)で兄の腹などを十数回にわたって刺して殺害した疑い。自宅で刺された兄は、マンションの同じ階の住人宅に逃げ込んだが、弟はその後を追いかけて、さらに刺して浴室の風呂の中に兄を投げ込んでいた。 現場に駆けつけた署員に、弟は「兄を刺して風呂に投げ込みました」と言い、暴れたりはしなかった。調べに、弟は「兄にいつも暴力をふるわれていた。兄に顔や頭をのこぎりで切りつけられ、包丁を持ち出した」などと話している。弟は、兄に弁当を買ってくるよう言われて外出し、帰宅してからけんかになったという。 2人の家は、美容師の母親(46)と中2の妹(13)の4人家族。事件当時、母親は勤務中で、家には子供3人がいた。弟の通う中学校では同日午前中に定期テストがあって午後に帰宅し、兄は学校を休んでいた。 <コメント> これは痛ましい話。兄の暴力・暴言は相当のものだったと想像できます。 札幌で東京より早く真夏日 北見で最高気温34・2度 北海道内は23日、朝から気温が上昇し、オホーツク海側内陸の北見で、6月としては観測史上最高の34・2度を観測した。札幌でも30・9度を記録し、1982年以来23年ぶりに、東京よりも早い真夏日となった。 小樽でも1943年の観測以来、6月としては最高の31・8度。知床半島の斜里や、国内で3番目に大きいサロマ湖のある佐呂間など、少なくとも道内8地点で6月の最高気温を更新した。 札幌管区気象台によると、梅雨時期の関東地方が曇りが多いのに対して、北海道上空には真夏並みの暖かい空気が入り込んでいるためという。 <コメント> 日本というのは不思議な国でして,先日も沖縄と旭川が最高気温が30度以上なのに,間の各地は20度台ということがありました。それにしても,四国地方などは給水制限に入っている地域もあり,今年も水不足が心配されます。 ディカプリオ、頭部を12針縫うケガ! 友人宅でのパーティーに参加していたレオナルド・ディカプリオが、瓶で頭を殴られて12針近くを縫うケガを負ったという。ピープル誌が伝えるところによると、事件が起きたのはパリス・ヒルトンの元恋人リック・サロモンの自宅。午前4時ごろ、ディカプリオは見知らぬ女性にビール瓶のようなもので殴られ、病院に運ばれたという。ディカプリオの広報によると、危害を加えたのは敷地に不法侵入した女性で、パーティー客に取り押さえられたという。 <コメント> レオ様の安否が心配されますが,俳優人生に関わる怪我でないことを祈ります。やはり,女性には気をつけなくては…。
by afternoon_news
| 2005-06-24 05:57
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