松坂大輔投手(26)への最高応札球団の可能性が高まったレッドソックスが契約締結後、即トレードに出す“ウルトラC”も考慮に入れていることが11日(日本時間12日)、明らかになった。レ軍の最高額応札を伝えた米スポーツ専門局ESPNが「ボストンの松坂応札のからくり」と題して報じた。規格外の応札額は米でも大きな反響を呼んでいる。 日米両国を驚かせたESPNがさらに松坂に関して衝撃的な記事を掲載した。発信元はレ軍の最高応札を伝えた「ESPNマガジン」のバスター・オルニー記者。レ軍仰天応札の理由を(1)ヤンキース入団阻止(2)強固な先発ローテーション形成(3)極東マーケットの拡大――と挙げた後に複数の大リーグ関係者の証言としてこう伝えた。「ボラス氏との交渉が不調に終わりそうな場合には、他球団とコンタクトをとり、トレードする可能性もある」 ポスティング規定が定められた日米選手契約協定は交渉権について「独占的および譲渡不可能な交渉権」としている。だが、契約締結後のトレードについては明記されておらず、同記者は「メッツの応札額が2800万ドル(約33億400万円)として、その金額と若手有望選手をメ軍からもらい、レ軍は松坂を出すシナリオも考えられる」と具体的な例も挙げた。トレードに出す場合、入札額との差額が損になりかねないが、ライバルのヤ軍入り阻止は果たせるとの判断も働いている。 今回の松坂入札過程では、大リーグ機構がライバル球団への移籍妨害策として応札が行われた場合「2番目に高い応札球団に独占交渉権を与える」と方針を示している。レ軍が“ウルトラC”を検討しているとなれば、問題視される危険性もはらむ。独占交渉権獲得球団が判明するのは14日。松坂をめぐる各球団の思惑が入り交じる中、運命の日を迎える。
by afternoon_news
| 2006-11-13 11:45
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